絵本工房〜タヌキ本舗〜
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こたぬきA

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基本的にマイペースなこたぬきAです(ФÅФ)
よろしくです。

気軽にコメントとかしてもらえるとありがたいです(・ω・)♪
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オリジナルのイラスト・童話などをやっていきます☆
はじめての方も、そうでない方もゆっくり楽しんでって頂ければ幸いです(・ω・)゛

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絵本
たまに絵本なんか作ってます、こだぬきAです(ФωФ)


っといっても、いつか世の中に出せればいいなとか淡い期待を抱いた
自己満足な範囲でのものですが。


今日は、その中からひとつupしたいと思います。
まだまだ、修業中ってことであまり厳しい目では見ないでください(笑)




それでは、はじまりはじまり〜♪


【うさぎのプエル】


       ある夜プエルは恋をした。


 夜空に輝く月の中、名前も知らないあの子は月の中で笑ってた。

プエル1



プエルはどうしても会いたくなった。


だけどあの子は月の中。
どんなにジャンプが得意なプエルでも、さすがに月までは届かなかった。
どんなに叫んでも声さえ届かなかった。


「ふくろう爺さんなら何か教えてくれるかも!!」

 森一番の物知りは、闇夜を自由に飛べる、プエルの大好きなふくろう爺さんだった。
金色に光る目と、よく聞こえる耳と、力強い翼は森で起こる多くのことをふくろう爺さんに教えてくれた。
 「ふくろう爺さん、僕月に行きたいんだ。会ってこの想いを伝えたい!」




プエル2


 ふくろう爺さんはにっこり笑ってこう答えた。

「それならプエル、この爺が手伝ってやろう。本当は私の背中に乗せてやりたいがそうもいかん。」
そう言うと、ふくろう爺さんは翼を少しだけばたつかせた。そして、北の方を翼で指差した。

 「森のずっと北にある虹の橋まで行ってごらん。そして一番高いところでジャン
  プするのさ。」


プエル3


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絵本2
続きです↓↓





プエルは急いで走って行った。
家から好物のニンジンを2本バックに入れて。
気に入ってくれればいいんだけど・・・。


プエル4




森の北では虹が空まで続いていた。
プエルはワクワクしながらピョンピョン登ってく。
あの子に会えると思うと知らないうちにフンフン鼻歌を歌ってた。


そして、一番高いところまでやってきた。
空を見上げればあの子がこんな近くに!!下を見れば地面ははるか遠く。
でもプエルは勇気を振り絞っておもいっきり飛んでみた。

       せーの・・・・、ピョン!!!

プエル5



だけどプエルは月まで行けなかった。プエルは地面に真っ逆さま!












どしん!!!・・・・・。



プエル6


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絵本3
続き↓↓





 プエルは泣いた。
あの子に会えなくて泣いた。

プエル7



ふくろう爺さんがあわてて飛んできた。
「大丈夫か!?プエル。さすがにうさぎのお前でも飛んでは行けなかったか。それならプエル、あそこを見てごらん。」
そう言ってふくろう爺さんが翼で指した場所には、森唯一の大きな湖、空色の湖が広がっていた。
湖は空から降る雨でできる。だから空と同じ色をしていた。だから空色湖。



「お〜い、湖の主。あんたに相談があるんじゃが。」
ふくろう爺さんは大きな声で言った。すると、大きなヒレが向こうからゆっくりと近づいてきた。

プエルのしっぽがプルプルふるえた。

ぬうっと顔を出したのは大きな大きなナマズだった。

なまず


そして重々しい声でこう言った。
 「月に行きたいのか?虹から行けなかったのなら、あとは湖の月から行くしかないなぁ。」
そう言うと、湖に映った月をチラッと見た。
そこにはまぶしいほどの月がゆらゆらと、しかしはっきりと映っていた。



プエル8


「お前があの月まで飛べれば空の月まで行けるだろうよ。だがもし、水の月まで飛べずに落ちたなら、わしがお前を一口で食ってやろう。それでもやるか?若いうさぎよ。」

 プエルはただでさえ大きなナマズに脅えているのに、そんなことを言われてさらにしっぽがプルプルふるえた。自慢の耳もたれてきてしまった。鼻は乾いてひくひく動いた。
 でも、手をぎゅっとにぎるとこう答えた。

 「やるよ!あの子に会うためなら僕は飛ぶ!」
 

プエルの耳はピンッと立ち、目はいつもよりさらに赤く炎を映したようだ。


ぷえる9



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絵本4
 続き↓↓


ふくろう爺さんは黙ってプエルを見つめていた。
森の動物たちが騒ぎを聞きつけて集まってきていた。森の動物たちは口々にひそひそ話しをしていた。


「きっと無理だよ。」

 「命を懸ける価値があるのかい?」

 「彼の気持ちが僕にもわかる。」

 耳のいいふくろう爺さんにはいろんな声が聞こえた。
さらに耳がいいプエルにも当然聞こえていた。

でもその声はプエルに聞こえはしたが届きはしなかった。


プエル10

 湖の主ナマズはもう一度言った。
「若いうさぎよ、湖に映る月まで飛べたならお前は空の月まで行けるだろう。だがもし、そこまで飛べなかった時はお前は俺に食われることになる。それでもいいんだな?」

プエルはうなずいた。
湖の月までは2メートルはあるように見えた。
体が小さく、翼を持たないプエルには遠すぎる距離だ。


しかし、プエルに迷いはなかった。

このままあの子に会えぬまま、夜空の月を見上げて生きていくなんて考えただけで胸が痛くなった。プエルの心はまさに炎のように燃えていたのだ。

ちょっとやそっとのことじゃ炎は消えやしない。
プエルは少しだけ後ろに下がった。

毛が逆立った。

前足で顔をくしくしとなでた。

後ろ足にぐっと力を入れた。

湖の月をしっかりみつめると、次の瞬間、プエルは走り出した。


プエル11

湖の月はまさに希望のごとく煌々と光っていた。
その周りの水は世界の何よりも黒く闇そのもののように見えた。

湖のギリギリでプエルは力いっぱい地面を蹴った。

弾丸のようにプエルの体は宙を駆け抜けた。  


バシャーン!!!




辺りに静けさが戻った。


動物たちやふくろう爺さんがプエルがどうなったか水面をじっとみつめた。



プエル12





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絵本5
続き↓↓


「ハァッハッ八」
急にナマズが大きな笑い声をあげた。

「まさか、あの若く小さなうさぎがやってのけるとはなぁ。空の月まで行きよったわい。」
そう言うとナマズはふくろう爺さんにニッと笑いかけた。

「ほんとに心配かけよって。」ふくろう爺さんはホーッと高く大きく鳴いた。

ワァッと動物たちが歓声をあげた。さっきまで無理と決め付けていた者まで、いや、
そんな者ほど歓喜の声をあげていた。


プエル13





どしん!!!

プエルはしりもちをついた。

今日はよくしりもちをつく日だ。

ハッとプエルは辺りを見渡した。
ここはどこ?水の中?月?それとももう食べられてしまってナマズのお腹の中?


辺りは光に包まれていた。地面は岩だらけだけど地面が光っていた。やわらかい色だ。
太陽ほど強くなくて、金属ほど直線的じゃない。少しだけ冷たく、やさしくて、ふわふわした光。

上を見ると、そこには丸く水たまりが浮かんでいた。よく見ると魚が中を泳いでいて、森が見える。向こうが僕のいた森だとするとここは・・・。

月だ!!

月に来たんだ!!!プエルは飛び上がって喜んだ。
おっと危ない。この上の水たまりに入ったら戻っちゃう。今はまだそんなことはごめんだ。


プエル14



あの子はどこかなっと。プエルはもう一度辺りを見回した。

右をふっとみた瞬間、プエルは体中に電気が走ったように感じた。 

毛が逆立った。

そこにはあの子がいたのだ。すぐそばに立っていて、何か言葉を待っていた。

プエルは、君のことが好きなこと、ここまでどんなに苦労してきたか、胸の中にある想いのすべてを伝えたいと思った。でも言葉が出てこない。体も動かない。表情でさえ動かない。

あまりにも緊張してプエルは固まってしまった。


プエル15

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